Residence | 23.11
高台に計画された店舗兼用住宅である。
敷地は東西に二面道路が位置しており、宅地内には3m程度の高低差があった。
高低差を生かすため、高い地盤面には東西に長くプランを配置し、低い地盤面は店舗用の駐車スペースを確保することにした。
左右に分断された異なるボリュームの住居部と店舗部を深い軒の出の大屋根で包み込むように一体化させた外観となっている。店舗ファサード側の屋根を極限までキャノピーさせることでアイキャッチさせると同時に、地域の人々に対して拠り所となるような印象を与えている。
2階LDKの天井は化粧梁がリズミカルに連続し、大屋根に内包された空間は温もりと安心感を与えている。水平連続窓や屋根の切れ間に位置するスカイバルコニーからは高台ならではの眺望が広がっている。
新たに挑戦していく2人が大屋根の下に集う人々と共に、この地に根付いていくことを願っている。