Residence | 23.04
敷地は南東に開き、奥が少し高い高低差がある環境で、交通量の多い道路に面している。
ガラス張りの温室を日当たりの良い正面に配置し、広い土間、そしてLDKへと壁を設けることなく繋げている。LDKは自然の風と光が入り、土間の植物、温室の植物、外の植栽まで望むことができる空間とした。
また、広い土間は温室と住居スペースとの中間領域となり、冬場の寒さに弱い植物の避難スペースとしても活用される。
植物スクリーンとなるファサードは、外部からの視線を遮蔽。元々の敷地形状にならい床を高くすることで、建物奥に配置したLDKのプライバシー性を確立している。
植物にとって最善な環境と、住み手にとって暮らしやすい環境の共生を実現した住宅である。