Residence | 17.08
築40年の日本家屋、田の字プランの広い客間と茶の間には縁側があり、そこからは日本庭園を眺める。 日本庭園といっても、何十年間自ら手入れをし、草をむしり、花を眺めてきた日本庭園。 そこには、先代の歴史と記憶が色濃く表れている。
そんな母屋の敷地に今回の建物は計画された。
母屋から眺める庭に面してLDKを配置し、庭を母屋の所有の庭ではなく共有とらえ、 区分を超えているようなあり方を探し出せたのではないかと思う。
場所に内在する豊かさを、再認識することにより、その関係性が木々の下で人間の営みに反映していくことだろう。