弥彦山と夫婦と畑
せみの声が聞こえ始めた、梅雨の晴れ間の午後「今日は山がキレイだなぁ」とご主人。
それに「毎日キレイだよ」と答える奥さん。市街地に住んでいた夫婦は、ご主人の実家の隣に住み、田んぼと畑、
そして弥彦山に囲まれて暮らしている。今年の春、実家のお母さんと3人で畑にレンガを敷き詰めて作った通路。
そこには、トマト・キュウリ・ナスなど、夏野菜が植えられている。キュウリは1日で大きくなるから、
毎日見てないと食べごろを逃してしまうそう。
ナスは、お母さんが漬物にして食べている。畑は色鮮やかで、これから色付いてくるトマトの収穫が楽しみだ。
観葉植物として育てていた、オリーブは成長がよく、家の中では窮屈そうだったので庭に植え替えをした。
芝に囲まれたオリーブが2階のベランダまで届くようにと、
この場所に植えることにしたそう。
掃除が好きなご主人は、家全体の掃除担当になっている。休日の朝は、掃除から始まる。
終わると、ひたすらのんびり過ごす。一歩も出ないでいることもあるそう。奥さんも、予定を詰める方ではないということで、
隣に住むお母さんと一緒に温泉に行ったり、ランチを食べに出かけている。
食べ物の好みが合わないと言う2人。でも、夫婦揃って、そうめんの細さが苦手だったり、リンゴはやわらかめが好きだと言う。
食感の好みは合っているよう。
生活の中に、自然の風景がある。それと共に過ごしたいという思いから、食事も2人並んで摂るこのスタイルになった。
編集長:佐藤靖久 副編集長:馬場雄樹
文・撮影:岡田里美