家族とごはん
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高台でのくらし

土地購入の際に不動産会社からは、昔からの住宅地のため若い世代との交流はない と言われ不安な気持ちはあったものの、高台という立地環境が気に入りこの場所を選んだ。現在は、そのころの不安は解消され近所には同世代の子供達も多く暮らしている。
暮らし始めて3年が経った。家族は、パパ・ママ・お兄ちゃん・昨年生まれた妹ちゃんの4人となった。 時間のとれる休日の朝には、朝食の前でもパパとお兄ちゃんはストライダーの練習をしていた。大会に参加しては4位になるという腕前。最近は、自転車を乗りこなしパパと2人で近所の畑にスイカを見に行くのが日課になっている。そのたびに大きくなっていくスイカの様子が楽しみだという。畑のおじさんからは、収穫した野菜のおすそ分けをもらうまでの仲になった。

共働きの家族は、家族で共有する時間を地域のコミュニティーと調和をとりながら楽しんでいる。
高台に建っているため、リビングからは朝日が長岡中心部を照らし、徐々に広がっていく様子が望める。さらに、夕日によって街が赤く染まっていく様子もきれいで、季節が移りゆくごとに変わっていく景色もいいんですよ。と教えてくれた。
新築後は家での食事が増え、ウッドデッキでは友人を呼んでBBQを楽しんでいる。
そしてこの日は、家族4人そろってでは初めて見る、年に一度の「長岡花火」。お兄ちゃんは甚平を着て準備万端だ。ウッドデッキからの、花火は他の建物に遮られることのなく眺めることが出来る。ラジオからは打ち上げ会場の盛り上がりを伝える花火中継の声が聞こえてくる。それを聞きながらこの日ばかりはママもお酒を飲みながらゆっくりとラタトゥイユの支度をしていた。

編集長:佐藤靖久  副編集長:馬場雄樹
文・撮影:岡田里美  構 成:杉山健一郎