長岡、加茂の物件
加茂市/2013年11月竣工
信濃川と中ノ口川に挟まれた中洲のような地域。ここは肥沃な土壌が広がっており、数多くの果物畑が点在する。遠方に山々を望む梨畑の一画にこの家は建つ。
1階は主寝室と水廻り、2階は子供室、その間にLDKがあり、それぞれの階で異なる空間性を持たせている。個々のスペースの間に家族が集まるスペースを挟むことで、個々の空間を自立させつつ、コミュニケーションに配慮した生活空間となった。
目の前に広がる梨畑
階段を上ってLDKに入ると、目の前に梨畑が現れた。その床から続くようにデッキテラスが滑り出している。LDKはガレージの上に設けられ、通常の2階よりも低い位置に設定されている。これは、床レベルがちょうど梨の木の高さになるようにと考慮したためである。これにより家族が集まるこの場所は、まるで梨の木の上にいるような不思議な感覚のある空間になった。
どこまでも続く梨畑に浮かび、遠くの山々を望む生活空間はどこを探しても見つからない特別な空間になった。
地域:新潟県加茂市 竣工:2013年11月
敷地面積:117.35㎡ 延床面積:139.73㎡ 構造:木造2階建
長岡市/2014年12月竣工
商店街に面する奥に細長い敷地にこの家は建つ。敷地の奥行きは約50m。その先には雑木林が望める。この敷地環境の魅力を最大限に引き出すため、平屋建ての計画とした。
玄関アプローチは26mほどの長さがあり、低く抑えたひさしが落ち着きを与える。
玄関を入ると、明るさを抑えた廊下と、外に開けた明るいLDKとが続く。途中の建具は、勾配天井に合わせて上端が斜めに切られていて、開け放つことで玄関から廊下、LDKまで一続きになる。LDKは南側に大きな開口を設け、ここから日の光と雑木林の緑を取り込み、明るく開放的な家族が集まる空間とした。
26mのアプローチ
敷地の奥には雑木林が望める
主寝室は玄関を挟んで廊下の反対側に設けられている。一日の終わりを過ごす部屋は、LDKとは対照的な落ち着きのある「はなれ」のような空間にした。
天井は小屋組表しにすることで、小屋組の建築的な美しさや力強さを見ることができる。また、一定の間隔で架けられた登り梁が長く続く廊下に軽快なリズム感をもたらしている。
この建築が環境の豊かさを引き出し、家族の生活に彩りを与える。
地域:新潟県長岡市 竣工:2014年12月
敷地面積:194.87㎡ 延床面積:86.12㎡ 構造:木造平屋建
長岡市/2017年11月竣工
緑豊かな里山に抱かれた地域。ここは豪雪地域で、多い時には2mを超える積雪を観測する。“峰の家”はそこに暮らす家族の建て替え計画である。
大きな屋根に守られているような外観は、毎年の積雪を考慮し、導かれた形だ。これは“落雪式屋根”という、雪下ろしの必要がない屋根形状を採用し、冬の負担軽減を図ったためである。
敷地の東側には豊かな緑が広がる
家族が集まるLDKと畳スペースは間仕切りのないひとつながりのスペースになっている。明るく、開放的なこのスペースは、それぞれが繋がりながらも、下がり壁や床仕上げの違いにより、空間の仕切りを作った。
LDKと外とを繋げるウッドデッキは建物に入れ込み、屋根を掛けた。これにより雪との合間が保たれ、東側の雄大な自然の景色に向けて大きな開口を設けることができた。また、基礎を通常よりも高く設定することで、ある程度雪が積もっても雪に外との繋がりを遮られることのない、明るい室内を作り出した。
厳しい気候から家族を守り、雄大な自然環境に抱かれるように建つこの住宅は、家族の生活を豊かにし、当たり前になっていた原風景の尊さを思い出させてくれた。
地域:新潟県長岡市 竣工:2017年11月
敷地面積:546.66㎡ 延床面積:310.86㎡ 構造:木造2階建
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